子供がはしゃぎすぎて窓のガラスを割った

kodomo_mado
結婚して子供を産み一戸建てのマイホームに住む、それが普通の女子にとってささやかな、けれど大きな夢だと思う。私の夢ももちろんそうだった。そしてその夢が、今年叶えられたのだ。郊外に小さいながらも一戸建てを、しかも注文住宅で建てることができた。壁の色も屋根の色も、壁紙の色も台所の扉の色も、全てが私好みの小さなお城だ。都内から電車で一時間の位置にある駅から徒歩10分。場所も悪くないし、3LDKもあれば4人家族の我が家にはぴったりサイズだ。

ずっと狭いアパート暮らしであれはダメこれもダメと窮屈な思いをさせていたので、引っ越したあとの子供たちのはしゃぎようも半端なかった。家の中に階段があるというだけでテンションが上がり、一階と二階を何度も行き来したり、縦横無尽に走り回ったりしている子供たちを見て、これでのびのび育てることができると私達夫婦も目を細めた。

ところがテンションが上がりすぎてしまったようだ。我が家の3歳になる次男がおたまを持って走り回っていたのだが、何を思ったのか急に窓ガラスにものすごい勢いでお玉を「ガーン」とぶつけてしまったのだ。「ひいぃっ」と思わずひきつったような叫び声をあげながら、私は窓ガラスに駆け寄った。見ると、ガラスにはしっかりとヒビが入ってしまっている。子供たちが騒ぎ続ける続ける中、私はしばらくの間動くことも声を発することもできず、窓ガラスのヒビの前で茫然と立ち尽くしていたのだった。

…入居してわずか一週間後の出来事である。